現代人は免疫力が危ない

 二十一世紀は高齢化の時代と言われます。

 四月一日より「福祉介護法」も施行され、日本も本格的な高齢化社会を迎えました。

 二十一世紀はこの高齢者社会の到来に追い討ちを掛けるように、恐ろしいことが起ころうとしています。それが「細菌やウイルスの氾濫」とも言われる現象です。

 皆さんも未だ記憶に新しいと思いますが、アフリカで発生した「エボラ出血熱」は、感染した人の大半が死亡し、世界を震撼させました。この「エボラ出血熱」はアフリカだけの病気と思われていました。しかし、エボラはアメリカにも上陸していたのです。サルの輸入に関係した人からエボラ・ウイルスが発見され、アメリカは大パニックに陥りました。

 この出来事は、私たちには遠い国の出来事のように感じますが、日本でも同様の事件が起きました。病原性大腸菌O‐一五七がその典型です。一九九〇年浦和の幼稚園児2人が、井戸水で感染し死亡しました。それから六年後、九六年、岡山県での発生をきっかけに、全国的に拡大し、日本中がO‐一五七パニックに陥りました。O‐一五七は牛や羊の腸内に住み着き、肉の処理が十分に行われていなければ、肉を食べた人の口から菌は感染されます。体内に侵入した菌は当然、強烈な胃酸にさらされますが、O‐一五七は胃酸に対して強い抵抗力を持ち、胃のバリアーを突破します。腸に到達した菌はここでどんどん増殖し、ベロ毒素と言う毒素を出します。この毒素により、抵抗力の弱い子供や老人が死に至ったのです。


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